1 商業科とは何か?
(1)座学・・・ 商業科目では、下記の科目を履修します。

(2)実習・・・ 主にパソコンでオフィスソフトを活用した授業を様々な場面で取り入れ、実習を繰り返す中で理解を深め定着できるようにしています。特に、企業で働くことを意識し、一人一人の障害に応じた入力や操作方法を一緒に探しながら学ぶことを大切にしています。
(3)特徴・・・ 商業科目の学習を通して、より実践的な力を身に付けられるよう取り組んでいます。「課題研究」や「広告と販売促進」の科目では、校内での「写真展」や「販売実習」を自分たちで企画し、総合的に学習を行っています。現在は、社会的な高まりを見せるSDGsを意識し、写真展では職員が撮影した発展途上国の写真を掲示しています。販売実習ではフェアトレード商品を扱い、仕入れから決算処理までを体験します。また、フェアトレード活動を行っている方から直接話を聞き、知識を深めています。その他、エコ商品やオリジナル商品の開発を行い、販売で得た利益は寄付しています。令和4年度は、Women For Women Nepal様をとおして、「ネパールのフェアトレード商品の生産者」に寄付を行いました。



2 資格取得
全国商業高等学校協会
①ビジネス文章実務検定(1級~3級)
②ビジネスコミュニケーション検定
③情報処理検定(2・3級)
④簿記検定(2・3級)
⑤商業経済検定(3級)ビジネス基礎

*パソコン操作の入力機器は、できるだけ生徒の実態に対応できるように準備しています。現在は、小型のキーボードや小型の無線マウス、トラックボールが各2種類ずつ、多機能型のトラックボールが1種類あります。脳性まひや筋ジストロフィー症で可動域が狭い人にはトラックボールでの操作だけではなく、アクセシビリティの設定で調整を行い、操作性を向上させています。
3 大会応募
(1)「専門高校生徒の研究文・作文・体験発表コンクール」愛知県産業教育振興会主催

「専門高校生徒の研究文・作文コンクール」全国大会



(2)「第17回愛知県高等学校生徒商業研究発表大会」愛知県商業教育振興会主催
優秀賞(3位) 「スイッチが開く未来~パソコンで文字を綴るために~
(令和4年8月4日・名古屋市北文化小劇場)

(3) 「POPコンテスト」名古屋学院大学商学部主催
指定された図書を使って、本の内容を的確に表したキャッチコピーと、読み手にインパクトを与え、興味を惹きつけるデザインについて学びます。毎年、楽しみながら作品作りを行い、応募をしています。
令和5年度 敢闘賞(キャッチコピー部門)4作品応募〈普通科bスタディ〉
令和4年度 敢闘賞(総合部門) 3作品応募
令和3年度 敢闘賞(総合部門) 7作品応募
令和2年度 敢闘賞(総合部門)11作品応募
(4) 「ミラコン2023~未来を見通すコンテスト~プレゼンカップ全国大会」全国特別支援学校肢体不自由教育校長会主催
プレゼンテーションソフトを利用し、ソフトを活用する技術と人に伝える発信力を磨く場として積極的に応募しています。

4 校外での活動(令和5年度)



5 新しい取り組み(令和5年度)
(1)中川運河再生計画
名古屋市が行っている「中川運河再生計画」のプロジェクトに、中川青和高校生と一緒に取り組みました。今年度のミッションは二つでした。一つ目は、「クルーズ名古屋」の観光ガイドを行うこと。中川青和高校生とペアで考え、当日は中川青和高校生が実際に乗船してガイドを行いました。二つ目は、プロジェクトを行っているJAPIC様に、高校生ならではの視点から開発の提案を行うこと。実体験を盛り込み、私たち障害者や社会的弱者の視点から、自分たちなりの提案を行うことができました。


(2)愛知商業高等学校との交流
愛知商業高等学校を訪問し、同じ商業高校生の学びを見学させていただきました。エレベーターやユニバーサルデザインのトイレなど、環境面が整っていることを知りました。また、課題研究の授業が行われていた教室は様々な設備が整い、少人数のグループ学習など多様な学びの形ができることが分かりました。初めての交流でしたが、「壁」のない温かな雰囲気の中、興味のあることなどを一緒に話し合えて、有意義な時間を過ごせました。
